スマトラ沖地震・津波への支援の輪

インドのSEEDSへの協力依頼の防災世界子ども会議(NDYS)で協力して下さっている京都大学のラジブさんから

2005/0/07


インドのSEEDSに所属する私の友人たちは、今回インドで最も甚大な被害を受けたアンダマン島・ニコボール島で救援活動をしています。現地では1万5千人以上が亡くなったと報道されており、未だ数千人の人々が行方不明のままです。
そればかりでなく、救援物資が不足しています。
あなたのネットワークを使って、どんな方法でも結構ですので、彼らに手助けしてあげてください。
私は長年SEEDSで働いています。彼らはとても有能な人たちです。
どうぞよろしくお願いします。     ラジャブ
 
 
 
親愛なる皆様
SEEDS (「環境・生態系維持開発団体」の省略)を代表しておたよりいたします。
私たちSEEDS は過去10年の間、主に防災を主眼とした団体で活動しておりますNGO(非政府組織)です。
 
津波の発生後、我々のメンバーが月曜にチェンマイに到着し、そこではしっかりしたNGO数グループが活動をしていることがわかっています。しかし、アンダマン・ニコボールではまだ何の援助もありませんでしたので、犠牲者の数がどんどんと増えていっていましたので、我々はアンダマン・ニコボールにやって来ました。
いくつかのNGOは、偵察に当地を訪れましたが、我々以外にアンダマンで活動しているNGO団体はいまのところありません。
 
SEEDS はハッツベイやカール・ニコボール島から避難してきた人々の避難所となる収容キャンプを二箇所ポート・ブレアに設営しました。
今現在、キャンプには約千人の避難してきた人々がおり、今夕にはさらに千人以上の人々が避難してくる模様です。現況は以下のとうりです。
 
1・アンダマン・ニコボールにおいては、我々のほかには救援活動を行っているNGOは未だにいません。行政そして小規模な地元のグループが救援活動を行ってはいますが、十分とは程遠いのが現状です。
いくつかのNGOは、偵察のとめにだけ当地を訪れました。
 
2・ニコボール地域は最も被害の大きかった所です。島民は波にさらわれ、大洋のなかに位置する島々であるがため、遺体は浜に打ちあがってはきません。
先の推定(死亡が確認された数と、行方不明者を死者として合わせる)では、およその死者の数は、この島々だけで約千五百人にものぼるとみられています。
 
3・ポート・ブレアには大きな被害はありません。実際、政府が新たな津波を警戒して、被災地の人々を避難させ、ここポート・ブレアへ行くようにしています。
 
4・インド本土からの避難は困難です。離島に行くこと自体、事実上不可能です。当面は我々はポート・ブレアの2つの避難民収容キャンプを運営していくつもりです。
 
5・我々は現在ニルマール高校周辺の学校の建物を使用して避難民収容キャンプを運営しています。約千人の人々に寝る場所と食べ物とトイレを提供し、そして基本的な衛生環境で暮らしてもらえるようにしています。
 
6・現地で手配して借りれたテントと必要なものはだいたい揃いました。食料は政府から調達してくれるものと、現地のグループとポート・ブレアの住民から調達して賄っています。
 
7・ダムと上水処理場をつなぐパイプが破損してしまったので、水不足が深刻です。ポート・ブレアのホテルやレストランも水不足のために営業ができません。
 
8・この避難民収容キャンプを運営するのを手助けしてらうため、さらに数名の我々SEEDSのスタッフをグジャラット事務所からここポート・ブレアに急行させています。
そして救援物資の調達と搬送の手はずをととのるためにデリーの事務所からチェンマイへとスタッフとボランティア急行させています。
明日までには、皆が配属場所に行ってくれていることでしょう

 
9・食料と衣類は現地で調達できていますので、以下に書き出すものをチェンマイで調達し、ポート・ブレアへとなんとか搬送したいと切望しています。
  −飲料水
  −懐中電灯と電池
  −石鹸と化粧品(洗面用品)
  −履物
  −伸縮性のあるかばん
  −衛生用品
 
避難民収容キャンプの運営期間は、約2週間の予定です。この期間のあと、避難民の人々が自分たちの町に帰り、家を再建し、生活を再スタートできるように、我々は寝る場所と基本的な日用品を備え付けた仮設住居を作るつもりです。家の建築、生計の立て直し、地域社会の施設を災害に強く、備えを完備しした計画作りをしていかねばならないので、その際にはかなりの時間が要することとなります。
 
 我々の団体の詳しい情報と活動の最新情報は、こちらのホームページ http://www.seedsindia.org/ をごらんになってください。
我々の救援活動の現況についての情報は警報ネット 
http://www.alertnet.org/thenews/fromthefield/110434553239.htm
をごらんになってください。
 
どうぞよろしくお願いいたします。
 
ニュプール アローラ SEEDS

                                  翻訳: ジェイアーン BEEさん&辰馬 まち子
 


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