皆様に感謝します。
今回の参加者が、ICTのスキルを持ち、ICTがコミュニケーションの大きな役割を果たしていることを実感しました。
また、愛知県美浜少年自然の家様の特別な計らいでこちらの思い通りに使用させていただいたこと、これこそ、最大の支援を頂いたと大会を振り返っています。
後片付け、多くの皆さんにお世話になりました。出発時間ぎりぎりまで、藤谷さん、植田さん、奥内さんに、また、夜遅くまで上野さんに大変お世話になりました。小型の1ボックスカーですが、少し奥内さんに運んでもらい積み込むことができ無事、持ち帰ることができました。6日、各国の参加者がそれぞれの目的地に向かって会場を後にしました。奥村さん親子とお見送りができました。皆さんの顔から笑みがこぼれていました。
少し感じたことがあって、皆さんと共有したい話があります。長くなりますがここに書かせていただきます。
「しんどい」 関西の方言です。
しんどい仕事も、楽しみに転じていきました。
閉会式のとき、名古屋市立柳小学校の奥村君が受け取ったイランのチームからプレゼント、NDYSの文字をなぞる、「イライラ棒」は、この大会で一生残る思い出です。
5月2日 大会前夜
ポスターセッションを準備しておられるイラン、サバ高校の物理の先生から、エレクトロニクスのことは解るかと聞かれ、何のことか思って、イランのブースへ行きました。プレゼントで頂いたイライラ棒が接触したときに光るダイオードとメロディのオルゴールを込みこんだ基盤とNDYSの文字との接続がまだ完成していない。それで、どこが悪いのか教えてほしいということでした。
仮接続したところで動作しなかったのか、まだ未完成なのかよくわかりませんが、私の見たところ、このイライラ棒は、未完成の状態でした。そして、半田ごて、半田、ペンチやドライバなどの工具も取出して、材料や工具はすべてあるから、どうすればいいのかと、真剣な表情でたずねてきました。イランの先生には、失礼なのですが、電子基盤の半田付けは、いい状態ではありません。ところどころで、問題箇所が見られました。
この先生は、明日の朝まででいいとおっしゃったのですが、すぐに作業に取りかかりました。じっくりと見ると、短絡、断線など数箇所の手直しが必要です。部品が壊れていなければ、そんなに複雑な回路ではないので多分、動作すると思って手直しをしました。
電池を繋ぐと、ダイオードは光り、オルゴールも鳴り始めました。
これで基盤も完成し、後は翌朝にどのように組み立てるのかを聞いて完成することです。食事時間の後、基盤が動作することを見せました。そして、すばらしい笑みをいただきました。
最後の組み立ては、線の長さをどうするか、また外付けの部品でスイッチが無いことに気がつき、スイッチの部品があるから完成させるといって、明日の朝まで待っていただきました。すでに入所していた高校の行事と明日の椅子並べなどの準備があり、作業できない時間でうまく対応できよかったです。12時まで時間をもらって、開会式の準備に取り掛かりました。そして、セットした機材を分解して、テラスに移動したのちに、再度、このイライラ棒の組み立てにかかりました。
動作を確認してブースに置き、イライラ棒は、よく明日を待ちました。
5月3日 大会初日の朝
準備で忙しくしているところへ、こんどは、大好物のピスタチオと感謝の笑みをいただきました。
私ができることで感謝していただけるのは、最高の喜びです。
このことで、一番私が感動したのは、この大会への参加準備が忙しい中、日本のNDYSのグループへの
プレゼント「NDYSの文字をなぞる手作りのイライラ棒」を作り、時間切れで未完成となり、大会や旅行で必要のない工具や材料を持参して、日本で完成させたい気持ちです。私が手伝ったから、完成したのかどうかは、神にしかわかりませんが、イランのブースで楽しみ、柳小学校やどこかで、NDYSの文字を忘れないように、このイライラ棒は活躍してもらえると思います。
イランの方々のすばらしい気持ちがこめられた、このイライラ棒、皆さんで大切に活躍させてください。