兵庫県越知谷小学校の子どもたちは、パキスタンの子どもたちに元気になって欲しいと願って、10月の委員会活動の時間に、A
comfort Doll Projectについて話し合いました。
みんなで出した答えは、全校生(71人)で「Swimmy」の折り紙作品を作ろう!です。
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「Swimmy」のお話は、子どもたちに大人気のお話です。(教科書にもでてきます。)
小さな魚たちが知恵と勇気をふりしぼり、力を合わせて大きなマグロを追い出します。
そして、新しい世界を切り開くお話です。
世界中のみんなで大きなマグロ(地震や風水害)から立ち上がろうという思いから
「Swimmy」を作りました。
〜Swimmy〜
広い海のどこかで、小さな魚のきょうだいたちが楽しく暮らしていました。みんな赤いのに、一匹だけ真っ黒。でも、泳ぐのはだれよりも速かった。なまえはスイミー。
ところがある日、おそろしいマグロがお腹をすかせて、すごい速さでミサイルみたいにつっこんできました。一口でマグロは小さい赤い魚たちを一匹のこらずのみました。
逃げたのはスイミーだけ。
スイミーは泳ぎました。暗い海の底を。こわかった。さびしかった。とても、かなしかった。
けれども、海にはすばらしいものがたくさんあった。
おもしろいものをみるたびにスイミーはどんどん元気ををとりもどしていきました。
虹いろの(?)のセリーのようなくらげ...水中ブルドーザーみたいないせえび。ドロップみたいな岩。
そのとき、岩陰にかくれている小さない魚のきょうだいたちをみつけました。
「出ておいでよ。楽しいものがいっぱいあるよ」とスイミーがいうと、「だめだよ。大きな魚たちがきて、たべられてしまうよ」と魚たちはこたえました。
「ぼくにいい考えがあるよ」とスイミーがさけびました。
「みんないっしょに泳ぐんだ。海の中で一番大きな魚のふりをして。」
スイミーは続けた。けっして離れ離れにならないこと。みんなもちばをまもること。
みんなが一匹の大きな魚みたいに泳げるようになったときスイミーはいった。
「ぼくが目になろう!」
朝の冷たい水の中を、昼の輝く光の中を、みんなは泳ぎ、大きな魚を追い出しました。
〜〜〜
「Swimmy」の翻訳絵本)と2年生の子どもたちが作っている柿人形やぬいぐるみなどと一緒に、アイアーンパキスタンのKalsoom先生へ送りました。Kalsoom先生は、「Swimmy」をペルシャ語に翻訳して、子どもたちに届けてくださるようです。
多くのこころある、みなさんの力で、兵庫県越知谷小学校の子どもたちの送った「Swimmy」がパキスタンの子どもたちに届きます。きっと、きっと、パキスタンの子どもたちを元気づけることでしょう。
2年生の子どもたちが作っている柿人形
兵庫県越知谷小学校へ
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