ICTの役割
ICTはコミュニケーションをとる大きな役割をもっている
皆様に深く感謝いたします。
あいち会議は自然環境に恵まれ、日本の原風景の残る美しい地域での開催となりました。附近には、ネットカフェなどもなく、会場にはICTは何もありませんでした。会議直前まで準備が整わず、ICT(情報コミュニケーション技術)はもはや無理ではないかという諦め感も出ました。
しかし、みなさんのご協力とご支援を受け、機材の搬入から、インターネット環境の構築、機器の設定などを行い、ぎりぎりに会議に間に合わせることができました。
多くの愛知県下の学校の生徒さんたちが利用する中での準備、そして生活習慣の異なる海外の参加者のために、愛知県美浜少年自然の家様の特別な計らいで、こちらの思い通りに使わせていただきましたことに深く感謝しています。本当にありがとうございました。
なぜICTにここまでこだわったかと申しますと、NDYSプロジェクトでは、会議に先立ち、オンライン協働学習をすすめるにあたって、コミュニケーションのツールとしてテレビ会議やフォーラムをプロジェクトのスタートより継続してつかってきました。その最終章の会議ですので、参加できない海外のみなさんとのコミュニケーションはどうしてもはずすことができません。また会議に参加の子どもたちの成果発表や意見交換に、ICTは欠かすことができません。おかげさまで、今回の会議が無事終了し、ICTがコミュニケーションをとる上で、大きな役割を果たしていることを実感することができました。
最後に、教育の情報化を推進する方々に、ぜひご覧いただきたいと思い、NDYS2007inあいちを記憶の中に閉じこめてしまわないためにも、舞台裏の事情を公開いたします。
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インターネット接続
会場の施設は、一般の電話回線のみでした。光ファイバーの提供エリア外でしたので、この既設回線をADSLサービスを臨時依頼してのインターネット接続となりました。この作業はNTTコミュニケーションズのご支援をうけました。
開会式でのビデオメッセージの披露 (初日 講堂にて)
サルバノ・ブリセーニョ 氏(国連国際防災戦略
UN/ISDR 事務局長
) より
ロシアからの災害安全マップづくりの成果発表!
テレビ会議接続
テレビ会議接続については、ケーブルを屋外を通して敷設していただきました。なんどもサーバ間でテストをしていただき、無事テレビ会議を終えることができました。
NDYSテレビ会議
台湾、トルコ、イラン、来年度の開催地である
トリニダード・トバゴとをつないだテレビ会議(初日 講堂にて)
インターネットコーナー
10台のPCを置いて、海外からの参加者にインターネットを活用していただけるように設定しました。みなさんに会議の連日使っていただけました。
"2007Aichi"フォーラム
Kids Press
インターネットコーナーからアイアーン"2007Aichi"フォーラムへ発信する台湾の子どもたち!
無線ラン接続
ワイヤレスLANの設置場所は、予定の玄関脇事務室に設置することができなく、コンピュータールームの横の公衆電話横になりました。ここを大会の本部として使い、みなさんの集いの場所、コミュニティホールで、無線LANが接続できるようになりました。
プレゼン発表の準備をする台湾の子どもたち コミュニティホールにて
● 研修室からのインターネット接続は、一番近い研修室でも、廊下の壁など防音を考えてコンクリートでしたので無線LANは届きませんでした。そこで、研修室での利用には、新たにLANケーブルを敷設して使っていただきました。
● 初日の歓迎キャンプファイヤーは、野外映画館ばりの大きなスクリーンに映像を流して、子どもたちを盛り立てました。
兵庫県立舞子高等学校環境防災科の生徒さんによる神戸からの復興の歌
「しあわせ運べるように」の合唱曲が。。。 コミュニティホールにて
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閉会式で、ICT環境を整え、数々のパフォーマンスを展開し、夢のような会議を
つくってくださった上谷先生へ、会場一同から大きな拍手が送られました。
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*なお
この会議の模様は、4月29日より会期中、会場からLIVEで配信しました。
愛知県美浜少年自然の家
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