阪神・淡路大地震10周年記念事業

阪神・淡路大震災10周年記念事業
 
 

 

「防災世界子ども会議2005 in ひょうご」

国際会議開催にあたって

ご挨拶

春風とともに、各地のさくら便りが届けられ、日本列島が一番美しい季節の到来です。

阪神・淡路大震災から10年となる2005年1月の機会をとらえ、国連防災世界会議がここ兵庫県で開催されました。スマトラ沖地震による大きな津波被害の直後に開かれ、世界中の注目を集めました。

時を同じくして、淡路夢舞台国際会議場では、「防災教育」の実践発表と言える「防災世界子ども会議」の「復興への思いが世界を包む」が開催され、世界中にライブ配信されました。テレビ会議から飛び出した台湾、イラン、アルメニアの子どもたちの顔、声と日本の会場とが一体となりインターネットの威力と効果を実証することが出来ました

   実行委員会代表

    岡本 和子


 3月、同じ夢舞台国際会議場において、参加国から子ども達の代表を迎え、日本の子ども達とともに、「防災世界子ども会議2005 in ひょうご」国際会議の宣言発表会もちます。


阪神・淡路大震災を起点として、世界のさまざまな自然災害の教訓をつなぎ、インターネットを活用することにより、言語や国境を超えて、世界の子ども達が協働しながら、命の尊さを考えることによって、世界の防災の未来について話し合う初めての試みです。2005年は、「国連持続可能な開発のための10年」の最初の年であり、本プロジェクトにおける「防災教育」とは、一般に言われる防災教育だけでなく、環境教育、文化教育など多方面に渡っています。

2004年9月、このiEARNプロジェクト「防災世界子ども会議」がスタートしました。大地震などの自然災害を蒙った海外15ヶ国300人と、国内750人の子ども達がプロジェクトに参加しています。そのまとめとして、アメリカ、アルゼンチン、アルメニア・イラン・インドネシア・エジプト・スロバキア・セネガル・台湾・ネパール・ロシア11カ国から50名が、阪神・淡路大震災の震源地、兵庫に集まります。

3月25・26日は「ユニセフパークプロジェクト、2005国際キャンプ:自然からの癒しと学び」に参加し、神戸の里山で、あったかくて気持ちのいい場所つくりをします。27日は、人と防災未来センター見学、JICA兵庫国際センターで、JICA隊員や被災地で支援活動を行った方々のお話を聞くとともに、フォーラム「私たちにできること」でグループ討論をもちます。最終日28日は、半年間の取り組みをポスターセッションやステージ上でプレゼンテーション発表をします。記憶も生々しいインドネシア・アチェの子ども達の発表を予定しています。 最後に参加者全員で「宣言文」を採択し、世界に向けて発信します。

「防災世界子ども会議2005 in ひょうご」は、さまざまな問題を抱え、世界規模での協力が必要とされるこの地球において、命の尊さや助け合いのすばらしさなど、共生社会における人間としての在り方・生き方を、ICT(情報通信技術)を使いともに考える、これからの「防災教育」の実践の方向性を示す機会になることが期待されます。

 

      2005年3月14日

                                    

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