1つは、「防災世界子ども会議(NDYS)」が、2010年度、「気候変動と私たちの住む街の防災・減災」をテーマに、神戸地元の高校生が協働して主体的な防災学習に取り組んできた「NDYS-KOBE高校生プロジェクト」の総仕上げとして、参加者どうしその成果をプレゼンテーションし合う機会であることです。高校生たちが自らの意思で対象とする地元地域を取り上げ、そのエリアの調査や街歩きを通じて作りあげた「災害安全マップ」の成果を確認できることでしょう。
また、もう1つは、NDYSが昨夏トルコで開催した世界大会への神戸からの参加報告をし、その意義を日本・神戸の仲間たちと共有し合う機会であることです。
実行委員会では、2009年の「NDYS-KOBE高校生プロジェクト」に参加した高校生の代表者を、2010年8月にトルコのブルサ市にて行われた、「第6回防災世界子ども会議inトルコ」に派遣しました。この会議には、世界17の国・地域の学校から150名、開催国から150名、計300名が参加があり、日本からは神戸から6名の高校生を含む21名が参加しました。代表者らは活動の成果を世界の仲間たちに披露し、また同じように「災害安全マップづくり」を推進する世界各地の学校の取り組みに学びながら、大きな成長を実感できる7日間をトルコで過ごし帰国しました。この大会「トルコ会議」にて発表された12の国・地域の災害安全マップの成果をビジュアルで共有するとともに、振り返りたいと思います。
神戸の高校生たちが、自分たちの足元を見つめ、学びあったことを確認し合うこと。またその成果を世界の仲間たちに対して披露して、グローバルな視野で自分たちの作品を見つめ直すこと。NDYSのこうした一連の活動に参加した若者たちの中から、きっとこれからの世界の防災・減災を担う道へと羽ばたいてゆく人材が育っていくことでしょう。そのことを確信しながら、震災16年目となるこの2011年の神戸フォーラムを開催します。
平成23年1月7日
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