防災世界子ども会議(NDYS)

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英語版「災害被災者のこころのケアのために」冊子完成間近!

子どもたちに素敵な笑顔がもどってくるように

 2004年12月スマトラ沖地震による津波で家族や親類を亡くしたインドネシア、アチェの子どもたちが、「防災世界子ども会議2005inひょうご」への参加のため3月24日に来日。「地震後は絶望し、何もする気が起きなかった。でも、二度とこんな被害が起きないよう、他国では津波が来た場合、人々にどう警告し、どんな避難方法を取っているのかを学んで帰りたい」と話した。

 また、2人は最終日宣言発表会で、スマトラ沖地震についての報告を、コンピュータをつかって詳細なプレゼン発表をした。

インドネシア津波の報告をするバンダアチェの高校生
防災世界子ども会議2005inひょうご」
2005年3月開催
    

               

「学校はテントを張って再開されたが、先生も多くが亡くなり、数が足りない」と訴えた。

神戸市に滞在中、2005年3月に再び地震が起きた。発生直後から現地との連絡が途絶えていたが、29日夜になって電話がつながり、二人とも家族の無事を確認できた。

2人の子どもたちは、気丈にも明るくふるまってはいたが、心の傷の深さを思わずにはいられなかった。

 日本では阪神・淡路大震災(1995年1月17日)を契機として,被災者のこころのケアの大切さが指摘され始めた。こころの傷が癒されるまでには,何10年という長い時間が必要な場合もあるそうです。また、心身の変化の原因が,災害によって受けたこころの傷にあることに気付かずにいるために、適切な対処が遅れてしまうこともある。
しかし、まだ「こころケア」についての進め方は、日本、世界においても、まだ研究過程だそうで、おそらくインドネシアにおいても同様であろうと推測できる。

 そこでJEARNでは、「阪神・淡路大震災の教訓を役立てたい」と、こころのケアで、子どもたちに素敵な笑顔がもどってくるように、英語で解説した「こころのケア」冊子づくりを発案し、神戸海星女子学院大学(神戸市)に、基になる資料の英訳などを依頼し進めている。

冊子は「災害被害者のこころのケアのために」”Mental Health Care for Disaster Victims "bookletは、阪神・淡路大震災を機に設立された「こころのケアセンター」が1996年5月に作成した「災害とこころ」などの資料を基にしている。

アイアーン仲間のアイアーンーインドネシアを通じて、アチェの教育委員会や医療機関、被災者支援に携わるボランティアなどに届ける予定である。

被災された方々の心の傷を癒すことに、少しでもお役に立てれば幸いです。


参照  メディア掲載記事:

日経ネット関西版(5月22日)

インド洋大津波被災地、子供の笑顔取り戻そう

神戸のNPOと海星女子大、心のケア冊子英訳




2005年6月15日

              文責: 防災世界子ども会議プロジェクト 岡本 和子

 

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防災世界子ども会議プロジェクト実行委員会 連絡先:ndys@jearn.jp