防災世界子ども会議(NDYS)

防災世界子ども会議(NDYS)

NDYS -オンライン防災教育-

        

        

 

2009.9.1

はじまり:
アイアーンエジプトユースサミット会場と
兵庫県教育研修所を結んだテレビ会議からスタート
NDYS2005

2004年9月スタート!

阪神・淡路大震災10年を間近に控えた2004年の秋、「大震災の教訓を未来へ 命の尊さを考えよう!」をテーマに、大震災の経験や教訓を世界の子どもたちに伝えよう、未来に活かそうという思いで、兵庫の子どもたちが核となりNDYSプロジェクトはスタートしました。

世界15カ国・地域、国内外54の学校、1,000人にも及ぶ子どもたちが、インターネットをはじめとするICTを活用して、世界のさまざまな自然災害の教訓をつなぎ、国際交流を通して「情報」を交換しながら、防災について学びあい、語り合い、命の大切さを考える「会議」を目指してスタート。

 

 

2005年1月

その中間発表として、国連防災世界会議 パブリックフォーラム復興への思いが世界を包む 絵画展・写真展とテレビ会議を開催。

会議の様子は、テレビ会議で、イランや台湾、アルメニアをつなぎ、インターネットを通じて兵庫より、世界中にライブ配信しました。

災害の教訓や防災学習の取り組みが発表され、国際的な視野で防災意識を共有しながら、命の大切さを考える機会となりました。

阪神・淡路大震災10周年記念事業

 

 

 会場とイラン,台湾,アルメニアをつないだテレビ会議

20053             

そして、ついに防災世界子ども会議2005inひょうご」国際会議開催するに至り、11カ国・地域(アメリカ、アルゼンチン、アルメニア、イラン、インドネシア、エジプト、スロバキア、セネガル、台湾、ネパール、ロシア)の代表の子ども30名、大人17名(計47名)が参加。全体では12カ国・地域から500が参加しました

世界の子どもたちの発表から、災害前に対策を施すという意識が欠如していることが大きな防災の問題であることを実感しました。

最終日、宣言発表会で、各国代表が、「きょうを防災について考える出発点として、防災について学び、感じ、共有しよう!」としたNDYS2005宣言をまとめました。こうしNDYS2005で、プロジェクトの基盤とインターネットをつかった予防防災促進のためのグローバルな防災教育ネットワークの基礎ができました。 

阪神・淡路大震災10周年記念事業

 

  
     
   
宣言発表会 
テレビ会議
  
兵庫県立淡路夢舞台国際会議場
NDYS2006

2005年9月

自然災害による被害を少なくするために、グローバル災害安全マップ(GDSM)」プログラムがスタートしました。

世界の学校・子どもたちが、インターネットテレビ会議やフォーラムを活用して意見交換をしながら協働でつくるもので、これまでにない新しい防災マップづくりです。

 

「グローバル災害安全マップをつくろう!」と世界へ呼びかけたポスターの画像です。イランの Mariam Mokhtari.先生によるものです。

 

2006年1月

完成した「災害安全マップ」の成果発表会、「防災世界子ども会議2006in台湾」国際会議を開催しました。

6カ国・地域(イラン、マレーシア、トリニダ-ドトバゴ、台湾、韓国、日本)から約350名の参加。会場とテレビ会議で繋いだ神戸会場には、約100名が参加しました。

子どもたちのつくった「災害安全マップ」には、NDYSにとって、新たな方向性を示すものが顕著に示されました。それは、「環境」と「防災」の関係、そして、コミュニティの重要性でした。

防災と環境は密接な関係にありながらも、防災教育、環境教育と個別に教育が行われている現状があります。しかしプロジェクトに参加した子どもたちがそれに気づき、私たちの環境を大切に 何が出来るのかを考え 身近なものを大切に !」としたNDYS2006宣言を採択しました。

(財)兵庫県国際交流協会助成事業

 

 

 

NDYS2007

    台湾と兵庫を テレビ会議で結ぶ宣言発表会
    台湾:台湾国立科学工芸博物館
    兵庫:JICA兵庫
 

集まった災害安全マップ2006


20069月 

「環境」と「防災」の視点から「減災社会づくりに 私たちのできること」を基本コンセプトとして、継続して「災害安全マップ」づくりがスタートしました。

2007年2月―3月 

阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センターで、『世界の子どもたちがつくった災害安全マップ展』を開催。

10カ国・地域(アルゼンチン、イラン、カナダ、スロバキア、台湾、トリニダード・トバゴ、日本、ネパール、マレーシア、ロシア)から 23点をパネルにまとめた活動風景に解説をそえて展示しました。

同会場と世界の学校とをテレビ会議で繋ぎ、防災の専門家や防災教育に関して活躍する講師を迎え、子どもたちは災害や減災について学び、現在取り組んでいる「災害安全マップづくりの成果を発表するなど意見交換をしました。

回の展示とテレビ会議を通して、生徒自身が防災意識を高め、知識を深めることが出来、さらにはNDYSを通じて、さまざまな世界の自然災害を知るきっかけを与えるものとなりました。

また、NDYS2005の宣言文にある「Try to feel, Try to learn, Try to share」がしっかりと受け継がれていることを実感しました。

(財)ひょうご震災記念21世紀研究機構とひょうご安全の日推進県民会議の助成事業

 

 

  世界の子どもたちがつくった災害安全マップ展
   阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター

  会場とイラン、ロシア、台湾、トリニダードの
  5カ国・地域をつないだ
テレビ会議

2007年5月 

東海地震や巨大地震の切迫性が叫ばれている愛知県において、完成した「災害安全マップ」の成果発表会、「防災世界子ども会議2007inあいち」国際会議を開催。

海外から8カ国・地域(アメリカ、イラン、インドネシア、スロバキア、台湾、トルコ、ネパール、ロシア67名が参加しました。全体では、9カ国から350名が参加。また開会式から全体会まで、台湾、トルコ、イランそして、来年度の開催地であるトリニダード・トバゴとをつなぎテレビ会議を実施しました。「減災社会づくりに 私たちができることへの取り組みが、9カ国・地域のすべての参加校から発表され、国際的な視野で防災意識を共有しながら、命の大切さを考える機会となりました。

また国内外の子どもたちによる会場からのフォーラムへの書き込み・添付写真に反応して、世界各地から多くのレスが寄せられました。

言葉の壁などいくつもの困難な課題がありますが、テレビ会議、フォーラム、言語グリッドなどの異文化コラボレーションのツールを活用することで、リアル感・親密感が増し、意義深い学びとなりました。参加者はICTのスキルを持つことにより、ICTがコミュニケーションをとる大きな役割を果たしていることを実感しました。

最終日、参加者の様々な意見を元に、このプロジェクトを通じて学んだこと、感じたこと、これからの展望を書いて、まとめ、Be prepared, share the awareness and knowledge, and most importantly support each other!”としたNDYS2007宣言を採択しました。

防災世界子ども会議S2007inあいち」の特集へ

独立行政法人日本万国博覧会記念機構助成事業

 

 

 

集まった災害安全マップ2007

  災害安全マップづくりの実践発表 テレビ会議
  
愛知県美浜少年自然の家

NDYS2008

 

 

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防災世界子ども会議プロジェクト実行委員会 連絡先:ndys@jearn.jp