防災には、被害抑止、被害軽減、応急対応、復旧・復興という4つの段階があります。
被害抑止と被害軽減は、災害前の段階で、応急対応と復旧・復興は、災害後の段階です。被害抑止は被害をださないようにすること、被害軽減は被害が出たときのために、災害前に準備しておくこと、応急対応とは、災害直後の避難、救助等の活動であり、復旧・復興とは、災害前以上の状態に戻すことです。
現在の日本での防災教育と言えば、避難訓練や防災訓練などが主な内容ですが、これは応急対応にあたります。マスコミからの災害情報にしても、非常用バッグのことや訓練の様子などの情報が多く、被害抑止の意識が社会全体で欠如しているように思われます。
NDYSでは、現在、グローバル災害安全マップ(Global Disaster Safety Map)つくりに取り組んでいます。これは、生徒が住む地域の過去の災害、現在の防災状況を学習し、災害が発生したときの問題点を考え、被害抑止及び被害軽減の方法を考えるものです。
これらのプロセスは、地域の地図上で生徒が話し合いながら進めます。最終的に、その地図には、具体的な被害抑止、被害軽減の方法が記載されており、それは地域の安全マップとなります。世界各国・地域の学校が参加し、安全マップを作成します。従って、それらをつなぎ合わせるとグローバル災害安全マップができあがります。
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