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南アジア・東南アジアに壊滅的な打撃を与えた地震とそれに続く津波は、皆さんが行っている会議の重要性を証明するものとなりました。

それは、神戸・バムの地震以降、それぞれの地域で家族やコミュニティの復興がなされていることを認識させてくれたばかりではなく、そのような大きな災害の際に役立つ救援の方法と組織作りの必要性をも示してくれました。


iEARN-USA代表
エドウィン H.グラガート博士

今、アイアーンは、アイアーンのネットワークを通じて学ぶ子どもたちがそのような災害時にすぐに連帯できるように、他の組織と協力して救援の方法と組織作りを行っています。不幸なことに、テレビのニュースやそのほかのメディアで流されているショッキングな映像は、このような多くの人命や財産を喪失するような災害が再び起こるであろう事を、私に思い起こさせます。
このような悲惨な状況にあっても、私の心は希望に満ちています。私の希望は、ここ日本で行われているこのイベントでも明らかに示されている、3つのものからなっています。
まず第1に、自然災害の原因に対して、世界の人々が注意を払うようになってきたこと。
それらの原因の中には、人間によるものも含まれます。世界の子どもたちが、災害の前、災害の間、災害の後に何が起こったのか、興味を持ち始めたということ。そして、その結果、自然災害に対する学習が教育に取り入れられるようになり、その原因と影響を災害が起こった地域に限定するのではなく、世界規模で考えるようになったこと。この自然災害に対する地球規模の視点が、つまり、一国の国民ではなく、人類全体への影響を考えることができることが、地球規模の問題解決と行動を起こす際の最初のステップとなるからです。
これらのことが第2の希望の理由へとつながります  
世界の若い人々は、自然災害が起きたときには、単に関心を持つことから、連帯し行動を起こすように変わるでしょう。日本の若い皆さんとイランの仲間は木を植え、災害救援のための義捐金を集めるでしょう。友情の証として、災害にあった若い人々に衣服や絵画を送るでしょう。そして、そのようにしてもらった人々は、次に災害が起きたときには活発に活動する若者へと成長するでしょう。このことが非常に重要です。このことは、大人に対しての力強いメッセージとなります。若い人々が自然災害による苦しみを表現し、そしてそれを軽減する力強い仲間となります。このような、若者の行動は、何もないところからは生まれません。  
それが私の希望の3つ目の理由です。
テクノロジーが持つ人々をつなぐ力が、災害時に人々の注意を喚起し、行動を促すのです。私たちはこのことを1989年からアイアーンの中で見ています。1989年アルメニアで大地震が起こったとき、アメリカとロシアの生徒を電子メールでつなぎ救援活動を行ったのです。アメリカとロシアの生徒は、協力して義捐金を募り、赤十字がイェレバンの病院に新しい子ども病棟を作れるようにしました。
今日、何百万人という若い人々がインターネット、テレビ会議、無線、そのほかの新しいテクノロジーを使って、おたがいを紹介しあい、地球市民として互いをいつくしむコミュニティを形成しています。これらのことは、このようなテクノロジーなしには不可能であったでしょう。若い人々が、テクノロジーを使いこなさなければ、このことは、これほど早く、力強くは起こらなかったでしょう。私は、皆さんがこれまで行ってきたことに対して拍手を送ります。そして皆さんと、世界の若者を21世紀のリーダーであると申します。といいますのも、私たちは自然災害をより理解し、災害に対して備えようとここに集まっているからです。

2005年1月  ニューヨークより

 



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