高雄市がアイアーン活動である「防災世界子ども会議2006in台湾」を開催することができまして、大変光栄に思っております。たくさんの生徒たちや先生方を、台湾をはじめ、日本、マレーシア、トリニダードの国々からお招きし、協働学習に参加する機会を広げることにお役に立てますことを心から、喜んでいるしだいです。
1995年の日本の阪神・淡路大震災、1999年の台湾での地震、2003年のバムでの地震、2004年の南アジアでの地震、2005年のカリブ海でのハリケーンなど、自然災害は避けられないものですが、そこでは被災者は家屋の喪失など、大変惨めな状況に陥りました。しかし、世界的な協力と、助け合いによって、「幸も不幸も共に分け合う」という高貴な人間的精神を発揮し、被災者たちは家屋の再建に取り組んでいます。
教師たちの献身的な努力で、生徒たちは自然災害の特性を理解し、地域の危険箇所を調べ、災害防止策を調べ、被災者の心のケアに役立つ方法を学ぶなど大変貴重な経験をすることでしょう。
会議の中で「グローバルなビジョンを。未来への希望を」というテーマを提唱し、世界の若者がひとつになり、世界の独創的な未来を創造することを呼びかけます。会議に先立って、皆さんはインターネットを通じて、議論をされました。創造的な教育には国境は無いという領域に確実に到達できると確信します。また生徒同士の国を超えての協働学習は重要なことであり、引き続き、継続されることを期待しています。
心から皆様を高雄市に歓迎いたします。高雄市は暖かさと、バイタリティーに満ちた美しい都市です。
2006年1月7日
台湾国立科学工芸博物館にて
(日本語訳:ジェイアーン 長田 寿和子)
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