インタビューやアンケート回答
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本プロジェクトを経験した小中高生、教師、支援者がどのように感じたのか、生の声を聞きたいと考え、インタビューやアンケート回答をお願いしました。
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◎参加した生徒の学びの体験メッセージ |
・外の世界に興味があるが、その関わり方がわからなかった。しかしプロジェクトとの出会いで大きく変わった。何が変わったのか。何ができるようになったのか。どうして自信がついたのか。それは、いいタイミングで、新しい世界に飛び込む勇気が必要だった!
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・多様性の中での交流を体験し、自分自身と向き合い、自分のモチベーションを見つける機会を得ることができた。このことが、私の将来の人生設計に大きなインパクトを与えている。
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・他国の文化や言語に興味をもつようになった。さらに、学習や表現の違いを知ることとなり、気持ちよく意見交換できる場を設定できる柔軟性と思いやりをもつことが大切であると感じた。
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・地球規模の課題を理解し、防災だけでなく、環境・エネルギーなどの課題を、より身近に感じとれるようになり、同じ時代を共に生きているのだと実感した。
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・英語でのコミュニケーション力は不足していても、自分の気持ちを伝えようと努力をするようになった。この場面で、英語でどのように表現すればいいのかと考えることで毎日が楽しくなった。
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◎教員・コーディネータ・ボランティアスタッフの声 |
・NDYSの活動に参加した生徒たちは、その後、大学での専攻を国際公共政策や、国際理解教育、国際政治経済を選んだり、大学で積極的にボランティア活動に取り組んだり、アジアやアフリカに目を向けた活動を行ったり、海外へ留学したりしました。 |
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・高校時代にJEARNやNDYSの活動で出会った専門家やスタッフの方々に大きな刺激を受けたり、あこがれを感じたことで、自分がどう社会に貢献できるのかを真剣に考えるようになった生徒もいます。また、活動の中で自分のできることが増えてきて少ずつ自信をつけてきたという生徒もいます。 |
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・世界にはさまざまな災害が発生し、多くの大切な命が失われている現実を見つめ、地域に限定するのではなく、グローバルな視点で防災を考えるようになった。つまり、
「防災世界子ども会議」は、地球市民(国際社会の一員)であるという意識を育成する教育プログラムである。 |
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・これまでの活動を通して、若い世代の防災教育のリーダーが育っている。また、『コミュニケーションが命を救う!』という「防災世界子ども会議」の精神が浸透しつつある。 |
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・教員にとっても意欲の高い経験豊かな海外の先生方と目標をひとつにして、課題研究を深めることができるプログラムは大きな刺激になっています。
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◎プロジェクト研究開発チームの声 |
・世界の子どもたちが、自分の疑問についての情報を収集したり、議論をし,その成果を発表するなどの主体的・協働的な学びを実現するための活動を展開する上で、ICTは、学びのツールや学習環境として、重要な要素となっていることが明らかになった。 |
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・インターネットをはじめとするICT(テレビ会議、言語グリッド、CoSMOSなど)が、コミュニケーションの大きな役割を果たし、ひとりひとりの問題意識とリー
ダーシップを引き出し、学びの充実やコミュニケーション能力の育成につながっていることが明らかになった。「防災世界子ども会議」をグローバル世界の防災教育の促進を目的としたプログラムとして、さらに21世紀に求められる資質・能力を育む教育プログラムの事例とし推進するためには、効果的な指導法などについて重点的な研究開発に取り組む必要がある。
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・グローバル化の進展に伴い、さまざまな問題を抱え、地球規模での連携・協働が必要とされるこの地球において、命の尊さや助け合いのすばらしさなど、共生社会における人間としての在り方・生き方を共に考え、行動に移すことにより、持続可能な社会を目指すグローバル世界の防災教育ネットワークになれるように、交流・情報共有・問題解決を通して、その成果を積極的に発信していきたいものです。
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