国際防災教育ネットワーク!

防災の多くの課題は、地球レベルで考える必要になってきました。
デジタル時代のグローバル・シティズンシップ
を育むプログラムを提供します。

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阪神・淡路大震災の経験と教訓を未来へつなぐ

 

 

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< デジタル時代のグローバル・シティズンシップ教育 >


  持続可能で 災害にレジリエント(強靭)な国際社会に貢献
  「国際協働学習」による 国際防災教育 
NDYS2005-2015 


外の多様な他者との対話・協働を通し、グローバルとローカルの両
で課題解決を考える

21世紀、デジタル技術がつくりだしたグローバルなネットワークとデジタル化の力で、
世界の教室はつながり
、「国際協働学習」を通して、子どもたちはさまざまな国・地域の防災の「知恵」や災害から学んだ「教訓」を共有し、災害から命を守り、害リスクを軽減する学びに取り組みます。

参加の学校は、持続可能な観点から、生徒たちが住んでいる地域的な課題とその解決策を世界の仲間に披露し、グローバルな視野で自分たちの活動をみつめなおします。このような共通のビジョンを追求することで、グローバルとローカルの両面における積極的な市民となるためのプラットフォームとして、NDYSは重要な役割を果たしています。

子どもたちは、世界各地で自然災害が多発し、多くの命が奪われ、「会議」の重要性を確認します。そして、自然災害の防災・減災・復興」は全世界的課題であると捉え、世界の仲間と協力して解決策を見出そうとします。集大成として、ネットワークに参加した世界各地の子どもたちが、1年に一度世界大会やテレビ会議で顔を合わせます。


2006台湾、2007愛知県、2008トリニダード・トバゴ、2009台湾、2010トルコ、2011台湾で開催、2012-2014テレビ会議をもちました。2010年頃より、大雨や洪水などの異常気象が原因で発生したと考えられる自然災害が増えており、人々の命だけでなく、
持続可能な開発の大きな障害となっています。

2015年1月、
愛知県豊田市で、防災世界子ども会議2015 in とよた」国際会議を開催。豊田市の協力のもと、世界10カ国・地域から集まった参加者とともに、防災・減災について考える機会をもちました。2005年に始まった活動は、現在の子どもたちに受け継がれ、子どもたちが、自分自身の未来のために、ともに手をとり、この活動を継続していこうと「 防災はボーダレス(BORDERLESS)」 これが「ミライのフツー」です。とする宣言文を採択・発信しました。

2015年3月15日、仙台で開催の第3回国連防災世界会議の関連イベントであるパブリックフォーラムの
防災教育フォーラム(パネリストとしてユネスコ本部からESD最高責任者も参加)の中で、「世界に広がる防災の輪」という形で、「防災世界子ども会議2015 in とよた」様子が放映され、ネットワークを活用した防災教育の促進事例として紹介されました。
インタビューやアンケート回答


本プロジェクトを経験した小中高生、教師、支援者がどのように感じたのか、生の声を聞きたいと考え、インタビューやアンケート回答をお願いしました。

◎参加した生徒の学びの体験メッセージ
・外の世界に興味があるが、その関わり方がわからなかった。しかしプロジェクトとの出会いで大きく変わった。何が変わったのか。何ができるようになったのか。どうして自信がついたのか。それは、いいタイミングで、新しい世界に飛び込む勇気が必要だった!
多様性の中での交流を体験し、自分自身と向き合い、自分のモチベーションを見つける機会を得ることができた。このことが、私の将来の人生設計に大きなインパクトを与えている。
・他国の文化や言語に興味をもつようになった。さらに、学習や表現の違いを知ることとなり、気持ちよく意見交換できる場を設定できる柔軟性と思いやりをもつことが大切であると感じた。
・地球規模の課題を理解し、防災だけでなく、環境・エネルギーなどの課題を、より身近に感じとれるようになり、同じ時代を共に生きているのだと実感した。
・英語でのコミュニケーション力は不足していても、自分の気持ちを伝えようと努力をするようになった。この場面で、英語でどのように表現すればいいのかと考えることで毎日が楽しくなった。

教員・コーディネータ・ボランティアスタッフの声
・NDYSの活動に参加した生徒たちは、その後、大学での専攻を国際公共政策や、国際理解教育、国際政治経済を選んだり、大学で積極的にボランティア活動に取り組んだり、アジアやアフリカに目を向けた活動を行ったり、海外へ留学したりしました  
・高校時代にJEARNNDYSの活動で出会った専門家やスタッフの方々に大きな刺激を受けたり、あこがれを感じたことで、自分がどう社会に貢献できるのかを真剣に考えるようになった生徒もいます。また、活動の中で自分のできることが増えてきて少ずつ自信をつけてきたという生徒もいます。  
・世界にはさまざまな災害が発生し、多くの大切な命が失われている現実を見つめ、地域に限定するのではなく、グローバルな視点で防災を考えるようになった。つまり、 「防災世界子ども会議」は、地球市民(国際社会の一員)であるという意識を育成する教育プログラムである。
・これまでの活動を通して、若い世代の防災教育のリーダーが育っている。また、『コミュニケーションが命を救う!』という「防災世界子ども会議」の精神が浸透しつつある。
・教員にとっても意欲の高い経験豊かな海外の先生方と目標をひとつにして、課題研究を深めることができるプログラムは大きな刺激になっています。


プロジェクト研究開発チームの声
・世界の子どもたちが、自分の疑問についての情報を収集したり、議論をし,その成果を発表するなどの主体的・協働的な学びを実現するための活動を展開する上で、ICTは、学びのツールや学習環境として、重要な要素となっていることが明らかになった。
・インターネットをはじめとするICT(テレビ会議、言語グリッド、CoSMOSなど)が、コミュニケーションの大きな役割を果たし、ひとりひとりの問題意識とリー ダーシップを引き出し、学びの充実やコミュニケーション能力の育成につながっていることが明らかになった。「防災世界子ども会議」をグローバル世界の防災教育の促進を目的としたプログラムとして、さらに21世紀に求められる資質・能力を育む教育プログラムの事例とし推進するためには、効果的な指導法などについて重点的な研究開発に取り組む必要がある。

・グローバル化の進展に伴い、さまざまな問題を抱え、地球規模での連携協働が必要とされるこの地球において、命の尊さや助け合いのすばらしさなど、共生社会における人間としての在り方・生き方を共に考え、行動に移すことにより、持続可能な社会を目指すグローバル世界の防災教育ネットワークになれるように、交流・情報共有・問題解決を通して、その成果を積極的に発信していきたいものです。

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