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災害安全マップのつくりかた

「災害安全マップ」のつくり方については こちら(日本語版PDF)から

参考:参加校の災害安全マップ(NDYS2016)

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インド・ニューデリ- 
St.Mark's Sr,Sec高等学校 

兵庫・芦屋 甲南高等学校



準備物

対象とする地域の地図(生徒が各建物を把握できる範囲が望ましい。校区程度)

地図の大きさは、2m×2m程度。地図を拡大コピーし、つなぎ合わせて使用することも可能。

Step 1 自然条件の確認
   以下のものを確認する。地図に色をつけて分かりやすくする。

   現在の市街地の位置(赤)

  ・   山と平地の境界線(緑)

  ・   河川、池沼、水路の位置(青)


Step 2 まちの構造の確認
 
   以下のものを確認する。地図に色をつけて分かりやすくする。

  ・   鉄道(黒)

  ・   主要道路(茶)

  ・   路地、狭隘道路(ピンク)

  ・   広場、公園、オープンスペース(黄緑)

  ・   水路、用水、小河川(青)


Step 3 人的・物的資源の確認
以下のものを確認する。地図に印をつける、オブジェクトを置くなどして、分かりやすくする。必要であれば、地域でのフィールドワークを実施する。

1. 官公署・医療機関等、災害救援にかかわる機関・施設を表示する

  ・   市町村役場、消防署、警察署

  ・   学校、幼稚園

  ・   医療機関

  ・   公民館、自治会館、社会福祉施設

  ・   その他公共施設

  2. 地域防災において役に立つ施設などを表示する

  ・   避難地、避難所

  ・  救護所

  ・   食料、日用品、薬品、燃料等の販売店

  ・   防災倉庫

  ・   重機等を持っている企業

  ・  可搬ポンプ、消防水利

    3. 転倒・落下・倒壊した時に危険となる施設等を表示する

  ・  危険物の貯蔵施設

  ・  ブロック塀、石垣

  ・    屋外広告物

  4. 地域防災に役立つ人材を表示する

  ・  自治会、自主防リーダー、消防署・消防団のOB、医療・看護関係のOBOG
    自治体職員の
OBOG、建設や修理工関係者、民生・児童委員、通訳(外国語・
    手話)、福祉関係者


5. 災害時要援護者のいる世帯の場所を表示する

  ・  高齢者

    障害者

・ 寝たきりの人

  ・    外国人

  ・    乳幼児

  ・    妊婦など

 

Step 4 建物及びライフラインの被害の把握
防災学習、作成した地図を参考にどのような被害がでるのかを話し合う。


地域の被害想定等の情報を入手できるときはそれも参考にする。被害は色をつけるなどして分かりやすくする。災害発生の時期、時間などは適宜設定する。より大きな被害が出る時期、時間の方が被害の大きさを理解できる。

Step 5 災害時及び災害直後の行動

以下の項目について、話し合う。自分だけではなく、家族や地域の人が安全に避難できるのか、災害関連機関は救助に来ることができるのかなど、地図の情報を活かし、災害時及び直後をイメージする。

   ・    災害発生時の行動と避難経路

  ・   家族やコミュニティの行動と避難経路

  ・   要援護者の行動と救助


Step 6 災害時及び災害直後の問題点

Step 5を基に、どのような問題点があるか話し合う。教師の誘導の下、災害前に対策をすることの重要性を知る。

Step 7 災害後の生活(復旧、復興過程)とその問題点

災害後の避難生活、復興時にどのようなものかをイメージし、その問題点を話し合う。問題点は地図に書き込む。

Step 8  事前対策を考える


災害発生前にできる対策を話し合う。そして、その対策を地図に書き込む。ここでの対策は、被害抑止(被害が出ないようにする)、被害軽減(被害が出たときのための事前の準備)であるが、前者を重視するようにする。

対策は個人レベル、家庭レベル、地域レベルでできるものを考える。

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